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診療科・部門

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心臓血管外科

心臓血管外科のご紹介

診療内容

心臓血管外科で扱う病気は、心臓の病気、血管の病気です。
  1. 心臓の病気
    後天的心臓疾患:最も多いのは、冠状動脈疾患(虚血性心疾患)、次いで心臓弁膜症があります。
  2. 血管の病気
    動脈の病気:動脈瘤、下肢閉塞性動脈硬化などがあります。
    静脈の病気:静脈瘤などがあります。

冠状動脈疾患(虚血性心疾患)

  • 食生活の欧米化、高齢者人口の増加とともに日本でも急激に増えており、心臓の病気で最も多い病気です。
  • 心臓の血管(冠状動脈)が狭くなったり、詰まったりしたために起こりうるもので、狭心症、心筋梗塞などの病気があります。運動時や寒さにより、胸痛が生じるのが典型的な症状です。
  • 治療はカテーテルによる拡張術、バイパス手術が行われます。
 

心臓弁膜症

  • 心臓には四つの部屋(左右の心房、左右の心室)があり、両心室の入口と出口に合計4個の弁があります。弁膜症で多いのは、大動脈弁の病気、僧帽弁の病気です。
  • 心臓弁膜症は、これらの弁が何らかの原因で壊れたため、心不全や不整脈を生じる病気です。
  • 内科的な治療で症状が改善されないものは、手術が必要です。
  • 人工心肺装置を用いて手術を行います。
  • 手術は、僧帽弁では弁形成術及び弁置換術、大動脈弁では弁置換術が多く行われます。
  • 当科では、可能な限り自己の弁を温存する弁形成術や左室心筋を温存するOverlapping法を積極的に行っています。
僧房弁形成術           左室形成術

動脈瘤

  • 動脈の壁が脆くなって、風船みたいに拡張する病気で、動脈硬化症などが原因となり、治療しないで放置すると破裂します。
  • 胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、大動脈解離などがあり、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤は60歳代から70歳代の高齢者に多く、大動脈解離は50歳代の比較的若い人に多くみられます。高血圧の方に多く発生します。
  • 初期には殆んど症状がなく健康診断などで発見されることが多く、大きくなると痛みや周囲の臓器の圧迫症状が出現します。破裂した患者さんの手術成績は不良ですので、破裂前に手術を受けることが大切です。
  • 大動脈瘤とは大動脈が動脈硬化により脆くなり、こぶのように膨らんだものです。動脈瘤はある程度以上大きくなると(約5~6cm)破裂する危険が出てきます。破裂を予防するためには外科的治療が必要になります。これまでは、開腹外科手術による人工血管置換術が主に行われてきました。治療効果は安定していますが、全身麻酔下に腹部を切開するため身体の負担が大きくなり、1ヶ月前後の入院生活や食事制限が必要になります。また、御高齢の方や他の重い病気をお持ちの方は、手術できない場合もあります。
  • これに対して、より身体への負担が少ないステントグラフト内挿術という新しい治療法が導入されつつあります。ステントグラフトとは、人工血管(グラフト:ポリエステルという化学繊維で出来た布製の筒)にステント(圧縮可能な金属で出来た筒状の金網)を縫い合わせたものです。このステントグラフトをカテーテル内に納めて太腿の付け根から血管内に入れ、動脈瘤の内腔で広げて動脈瘤に圧がかからないようにする治療です。メスで切開する部分が小さいため身体への負担が少なく、早ければ手術の次の日から歩いたり食事をとることが出来るようになります。そのため、御高齢の方や他の重い病気をお持ちのため開腹手術が出来なかった方にも、ステントグラフトによる治療が出来る場合があります。安全性の確保のため、ステントグラフト内挿術は、ステントグラフト実施基準管理委員会が定めた一定の基準を満たした医師のみが行えることとなっています。当院でもステントグラフトによる治療を施行しております。しかし、どなたでもステントグラフトによる治療に適応するわけではありません。欧米人との血管の形状の違いもあり、70~80%の方がステントグラフトの治療の適応になると思われます。
腹部ステントグラフト内挿術
弓部大動脈人工血管置換術+ステントグラフト内挿術のハイブリッド手術

下肢閉塞性動脈硬化症

  • 血管(動脈)が狭くなったり、つまったりして、足の血管循環が悪くなる病気です。
  • 閉塞性動脈硬化症は動脈硬化が原因となり、60歳代以上の男性に多い病気です。
  • 症状:手足の冷感、間歇性跛行、安静時疼痛、潰瘍・壊死など
間歇性跛行(かんけつせいはこう)
歩行によってふくらはぎ、臀部、大腿部が痛くなったり、つったりして歩けなくなったり、しばらく休むと再び歩けるようになる状態。
安静時疼痛(あんせいじとうつう)
病気が進行すると安静時にも疼痛が出現するようになる状態。
潰瘍・壊死
血液循環が悪くなり、組織が死んだ状態。治療:症状が軽ければ薬剤による治療、重い症状では血行再建手術が必要になります。症状がさらに進行すれば、下肢の切断が必要になることがあります。

静脈瘤

  • 血管の病気で最も多い病気です。立ち仕事の多い女性に多く見られます。
  • 足(下肢)の皮膚の血管が拡張し、酷くなると潰瘍を作ります。「だるい感じ」「下肢の重苦しさ」があり、長い距離の歩行が難しくなります。
  • 治療は、弾性ストッキングの着用、静脈瘤の硬化療法、症状の強い場合は手術が必要です。
  • 治療は従来のストリッピング術に加え、より低侵襲で行うことが可能な高周波焼灼術を行っています。手術が可能かどうかについては外来担当の医師に確認してください。

研修医のみなさんへ、研修内容のお知らせ

(1)心臓血管外科専門医修練開始前までの研修

卒後すぐから心臓血管外科を選考する意志を示しているものに対しては、同期間に診断学に関する基礎的知識を習得するように指導(心エコー、CT、MRI、心筋シンチなど)しています。希望によっては、外科認定医取得に必要な研修も含めて心臓外科専門医取得までの研修カリキュラムを構築しています。

(2)研修医の教育

毎月1回は心臓血管系の発生、心血管系の構造と機能、病理・病態・疫学、血管疾患の病因、診断、心血管手術の適応、手技、合併症、予後に関する勉強会を行います。英文雑誌の抄読会を週1回行います。
学会発表は、研修開始2年目まで地方会発表を中心に、3年目以降は全国学会を中心に発表します。また、講演会にも積極的に参加するように指導します。

(3)学年毎の研修内容

手術はもちろんですが、ICU、病棟での患者管理を行います。また、術前後の血管造影も行い、カテーテル検査を学ぶことになります。研修医は、定期的に行われる循環器内科とのカンファレンスに出席します。科内全体のカンファレンス及び術前検討会では、担当患者のプレゼンテーションを行います。その際、循環器疾患の各種検査法に関する読影、患者管理について指導を受けることになります。
学年毎の大まかな取得内容は、下記の通りです。しかし、同じ疾患でも患者のリスクにあわせて術者として適切かどうかが決められます。

1年目は基本的に第2助手として手術に加わります。

後天性:冠動脈バイパスにおける静脈、橈骨動脈の採取、開胸閉胸。
血管:腹部大動脈瘤、末梢血管手術、下肢静脈瘤の第1助手を行います。症例を選択し一部の吻合操作を行います。

2年目は心房中隔欠損症、末梢動脈瘤、急性動脈閉塞などの手術の第1助手を行います。

後天性:冠動脈バイパスにおける静脈、橈骨動脈の採取。後半では、内胸動脈の採取。弁疾患では、人工心肺開始までの操作を取得します。
血管:腹部大動脈瘤、末梢血管、下肢静脈瘤手術の術者。

3年目は単弁置換、1~2枝の冠動脈バイパス手術などの第1助手、心房中隔欠損症、腹部大動脈瘤、末梢血管等の術者となります。

後天性:冠動脈バイパスにおける静脈、橈骨動脈の採取。後半では、内胸動脈の採取を経験します。大動脈の中枢側吻合を行います。弁疾患では、人工心肺開始までの操作を取得します。
血管:腹部大動脈瘤、末梢血管手術の術者。胸部大動脈瘤では、人工心肺開始までの操作を取得します。

4年目は胸部大動脈瘤、3枝以上の冠動脈バイパス手術、弁形成術、連合弁膜症手術の第1助手、症例により単弁置換、1~2枝の冠動脈バイパス手術などの術者となります。

後天性:心停止下の1~2枝冠動脈バイパス術、多枝バイパスにおける末梢吻合の一部を行います。内胸動脈の採取を取得します。弁疾患では、単弁置換を行います。
血管:腹部大動脈瘤、末梢血管手術の術者。胸部大動脈瘤では、下行大動脈置換等の容易な症例の術者となります。

(4)5年目以降の研修

さらに研修が必要な場合、各疾患に特化した研修を希望する場合は、関連病院への紹介を含め研修を継続します。

学会認定状況

心臓血管外科専門医認定機構の認定、関連施設になっております。

診療実績

 過去5年間の診療実績

  
2012年度から2016年度までの手術症例数
手術総数 967 緊急173(18.0%)
CPB 203
OPCABG 49
TEVAR 20
Total 272 平均54.6/年
心臓 180
胸部大動脈  92 TEVER21
AAA 191 破裂17、EVAR122
ASO 48
急性動脈閉塞 51
外傷 9
末梢静脈 105 ラジオ波焼灼38
内シャント関連 171
その他 120
単独CABG 60 (待機60、緊急0、死亡0)
Off pump 49
末梢側吻合部(平均3.2)
1枝 6
2枝 7
3枝 20
4枝以上 27
弁膜疾患 104
単弁 73 A:68,M:2,T:3[+CABG:14]
A+M 5
A+T 3
M+T 16 [+CABG:1]
A+M+T 7
 
 
大動脈解離 43例
急性A型 20 上行置換 9
弓部置換 11[+AVR:1]
慢性A型 12 上行置換 3[+AVR,CABG1]
弓部置換 5[+CABG1,+AVP1]
下行置換 2
胸腹部置換 1
TEVAR 1
急性B型 3 TEVAR 3
慢性B型 8 下行置換 5
胸腹部置換 1
TEVAR 2
非解離性胸部大動脈瘤 44例
破裂 2 弓部置換 1
弓部置換[+AVR+open stent] 1
非破裂 42 上行置換[+AVR:2,+A/M:1,+A/M/T:1] 6
弓部置換[+CABG:3,+AVR:3,+TAP:1+open stent:1,TEVAR:1] 18
Bentall+CABG 1
TEVAR 13
胸腹部置換 3
David手術 1

医師一覧

NCD

当院は、NCDと連携しています。
NCDについては、こちらよりご確認ください。
 

北海道大学心臓血管外科関連病院データベース

当院は、北海道大学心臓血管外科関連病院データベースに参加しています。
pdf北海道大学心臓血管外科関連病院データベースについて(156.74 KB)
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