診療受付時間
| 診療科 | 午前受付 | 午後受付 |
|---|---|---|
| 脳神経外科 | 8時30分~11時00分 ※月曜日は当日受付診療なし |
休診 |
脳神経外科のご紹介
- 脳神経外科は、脳や脊髄の病気と頭部外傷の診断、治療(薬物療法、手術療法)を行う診療科です。
脳神経外科疾患の主な症状として、頭痛、意識障害、手足が動かない(運動麻痺)、言葉を話せない(失語症、構音障害)、しびれ感(感覚障害)、物が二つに見える(複視)、物を飲み込めない(嚥下障害)などがあります。
診療内容(主な取り扱い疾患)
- 脳卒中(脳血管障害:脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
脳卒中では、症状が突然起こることが多く、早急に診断を行い、すぐに治療に取りかかることが大切です。近年、脳梗塞に対する超急性期治療は発達しており、発症から4.5時間以内のアルテプラーゼ静注療法、脳主幹動脈閉塞(脳の太い血管が血栓で詰まった状態)症例に対する血管内治療(機械的血栓回収療法)にも24時間365日対応しています。
脳出血に対しては、血圧管理による内科的治療はもちろんのこと、安全に開頭血腫除去術を行うことで早期のリハビリテーションにつなげることも行っています。
くも膜下出血は、大部分が元々持っていた脳動脈瘤が破裂して発症する病気です。1/3の方が亡くなり、1/3の方が何かしらの後遺症を残してしまう病気です。病院に到着してからは脳動脈瘤の再破裂を防ぐことが重要で、顕微鏡を用いた開頭クリッピング術と血管内治療であるコイル塞栓術があります。脳動脈瘤の部位、大きさ、年齢などを総合的に判断して、適切な治療を行うようにしています。
脳卒中は、脳以外の疾患、高血圧症、糖尿病、心血管病(弁膜疾患、不整脈、大動脈瘤、動脈硬化など)、がんなど様々な病気と関連しており、他の診療科と連携して全身状態を踏まえての治療を行っています。
脳卒中後は、上肢痙縮・下肢痙縮(筋肉が緊張しすぎて動かしにくくなったり勝手に動いたりする)を発症することがあり、ボツリヌス療法(ボトックス®、ゼオマイン®)が有効なことも多く、当院でも施注を行っています。 - 脳腫瘍
脳腫瘍と一言で言っても、そのできた部位により脳実質から発生した腫瘍、脳実質以外から発生した腫瘍にわかれます。また、摘出してしまえば10年程度は再発しない腫瘍から、診断から半年程度で多くが亡くなってしまう腫瘍まであります。診断がまず重要であるため、画像診断、組織診断など多角的に診断を行うように努めています。また、治療においては、手術(開頭頭蓋内腫瘍摘出術)だけではなく、化学療法、放射線療法を併用して集学的に治療することも重要で、特に神経膠腫に分類される脳腫瘍に関しては、札幌医科大学病院脳神経外科と連携して集学的な治療を行えるようにしています。転移性脳腫瘍(別の場所から転移してきた脳腫瘍)も多く、呼吸器内科、消化器内科、外科、婦人科、放射線治療科など他科と協力して診断・治療を進めています。 - 頭部外傷
交通事故や不慮の事故などによる頭部外傷では、緊急手術が必要な場合があり、24時間体制で治療を行っています。1分1秒の違いが脳機能の予後に影響することがあり、迅速な診断と可及的速やかな治療が重要なことも多いです。重篤な頭蓋内出血を伴う場合、全身の外傷が合併する場合も多く、麻酔科、整形外科、外科、心臓血管外科、眼科、歯科、形成外科など多数の診療科と協力して治療を行う必要があります。 - 脊椎、脊髄の疾患、外傷
脊椎・脊髄の病気には、頚椎症、腰椎症、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、脊髄腫瘍、脊髄外傷などがあり、当院では整形外科で手術を行っています。また、釧路労災病院脳神経外科と連携することもあります。 - 認知症
物忘れから始まることが多い認知症ですが、徐々に悪化していき、やがては寝たきりになることがあります。まず、認知症の原因として頭の中に明らかな異常がないかを確認するために、頭部CTや頭部MRIを行います。中には、慢性硬膜下血腫、水頭症、脳腫瘍、脳出血、多発性脳梗塞などが原因の認知症もあり、手術、薬物療法など適切な治療によって症状を改善したり、それ以上の悪化を防止できたりする可能性があります。
近年、アルツハイマー病による軽度認知障害または軽度認知症の治療薬である抗アミロイドβ抗体薬(レカネマブ〔レケンビ®〕、ドナネマブ〔ケサンラ®〕)を投与できるようになりました。当薬剤は、厚生労働省が定めた「最適使用推進ガイドライン」を遵守して使用することとなっており、当院では安全・適正に使用できる体制を整備しています。使用するためには必要な条件・検査などがたくさんありますので、物忘れで御心配な方は一度当科外来を受診されることをお勧めします。 - 頭痛、その他の疾患
慢性頭痛、片頭痛、後頭神経痛、緊張型頭痛などの頭痛疾患に関しても診断・治療を行っています。最近では、片頭痛に対するより有効な予防注射薬(抗CGRP関連製剤;エムガルティ®、アジョビ®、アイモビーグ®)・急性期内服治療薬が出てきており、鑑別診断・病態評価を行った上で治療を行っています。
顔面けいれんや三叉(さんさ)神経痛(顔の痛み)など、外科的治療が可能な疾患に対して投薬治療と外科的治療の検討を行います。また、顔面けいれんや眼瞼けいれんに対しては、ボツリヌス治療(ボトックス®)も行っています。 - 脳ドック
脳梗塞などの原因となる脳動脈の狭窄、脳出血の危険を知らせる脳内微小出血、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤などを、MRI・MRAなどを含めた検査で発見し、それらの予防を行っています。また、脳の老化をMRIや簡単な質問検査(高次脳機能検査)などで診断することができます。予約が必要です。
外来診療
脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、頭痛、認知症など、脳神経外科系疾患の全ての診察、術後の経過観察を行っています。入院診療
脳神経外科の入院病棟は約40床です。重篤な方の集中治療からリハビリテーションまでシームレスに行っています。入院は、年間500人程度です。学会認定状況
日本脳神経外科学会訓練医専門施設、脳卒中学会研修教育病院、一次脳卒中センター(PSC)に認定されています。臨床研修
当院は単独型臨床研修病院として指定されておりますが、北海道大学病院、札幌医科大学附属病院、旭川医科大学附属病院の協力型臨床研修病院として1年次若しくは2年次の医師臨床研修も実施しています。詳しくは関連情報「臨床研修」をご覧ください。
研究業績
学会等発表(2025年)
1)てんかんと周辺疾患市立釧路総合病院 脳神経外科 今泉俊雄
(てんかん診療連携WEBセミナー,2025.1.16,釧路市 ハイブリッド開催)
2)市中病院における急性期脳卒中診療の現状と課題
市立釧路総合病院 脳神経外科 鈴木健吾
(脳血管障害・てんかん診療Webセミナー in 北海道,2025.2.12,釧路市 ハイブリッド開催)
3)当院での脳卒中診療の現状
市立釧路総合病院 脳神経外科 鈴木健吾
(地域で脳心血管イベントを考える会,2025.2.20,釧路市 ハイブリッド開催)
4)Glymphatic systemを駆動する脳拍動と硬膜,脳表損傷の検討
市立釧路総合病院 脳神経外科 今泉俊雄,大和田 陸,坂下恭也,鈴木健吾
(第50回日本脳卒中学会学術集会,2025.3.6-8,大阪市 ハイブリッド開催)
5)ラクナ梗塞と脳拍動
市立釧路総合病院 脳神経外科 大和田 陸,今泉俊雄,坂下恭也,鈴木健吾
(第50回日本脳卒中学会学術集会,2025.3.6-8,大阪市 ハイブリッド開催)
6)Wallstent留置術後に総頚動脈へステント滑落を認めた症例に対し再治療を施行した1例
市立釧路総合病院 脳神経外科 佐藤亮太, 鈴木健吾, 坂下恭也, 西野 豪, 今泉俊雄
札幌医科大学 脳神経外科 金 相年
(第18回北海道脳神経血管内手術法ワークショップ,2025.6.21,札幌)
7)基幹施設を離れて術者として難渋した症例
市立釧路総合病院 脳神経外科 佐藤亮太, 鈴木健吾, 西野 豪, 今泉俊雄
札幌医科大学 脳神経外科 金 相年
(Sapporo Neuroendovascular Therapy Seminar (SANTs) Episode 5,2025.8.29,札幌市 ハイブリッド開催)
8)アテローム血栓性脳梗塞における脳拍動の検討
市立釧路総合病院 脳神経外科 佐藤 亮太, 今泉 俊雄, 鈴木 健吾, 大和田 陸,西野 豪
(第94回日本脳神経外科学会 北海道支部会,2025.9.20,札幌市)
9)機械的血栓回収療法におけるCyclic manual aspirationの有用性と手技に関する考察
市立釧路総合病院 脳神経外科 佐藤亮太, 鈴木健吾, 西野 豪, 今泉俊雄
札幌医科大学 脳神経外科 金 相年
(第26回日本脳神経血管内治療学会北海道地方会,2025.9.27,札幌市)
10)脳卒中急性期治療について:オープニングリマークス
市立釧路総合病院 脳神経外科 鈴木健吾
(令和7年度救急隊と市立病院の会,2025.10.16,釧路市)
11)脳卒中急性期治療について
市立釧路総合病院 脳神経外科 佐藤亮太
(令和7年度救急隊と市立病院の会,2025.10.16,釧路市)
12)Evans Indexと認知機能低下の関係 1000例の脳ドック例の検討
市立釧路総合病院 脳神経外科 西野 豪,今泉俊雄,佐藤亮太,古村翔一,玉田智晃,鈴木健吾
(一般社団法人日本脳神経外科学会第84回学術総会,2025.10.29-11.1,横浜市 ハイブリッド開催)
投稿論文(2025年)
1)Brain pulsation demonstrated by CSF flow artifacts on FLAIR images might be associated with brain function.Imaizumi T, Suzuki K, Sakashita K, Ohwada R, Komura S, Tamada T.
(European journal of radiology,189 : 112164, 2025)
- 過去の研究業績については、以下よりご覧ください。




