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放射線技術科

放射線技術科の紹介

当放射線技術科は、第一放射線(一般撮影、X線TV、血管撮影、CT、ポータブル) 第二放射線(放射線治療、核医学) 第三放射線(MRI、マンモグラフィ、骨塩定量、歯科撮影)の3つのフロアで構成され、診療放射線技師32名(会計年度任用職員含む)と技術助手4名が各々担当部署を受け持ち、多くの知識と技術を身につけるよう、日々努力しながら患者様に安心して高水準な検査、治療を受けていただけるよう心がけています。
「地域がん診療連携拠点病院」「地方・地域センター病院」「災害拠点病院」「三次救急救命センター」等の指定を受けている釧根地区の地域基幹病院の一員として、釧路市内だけではなく釧根管内から訪れる患者様の診断・治療の一助となるべく、患者様に優しく、医師に的確な医療情報の提供、高精度で低侵襲の放射線治療など、病院の理念「信頼と満足の創造」の下、チーム医療を実践し患者サービス向上に向けて努力してまいります。

検査紹介 

検査内容はこちらから御覧になれます  ( ※ リンク先に移動します)

第一放射線  (一般撮影、X線TV、血管撮影、CT、ポータブル)
第二放射線 (放射線治療、核医学)
第三放射線 (MRI、マンモグラフィ、骨塩定量、歯科撮影)
 

機器一覧

設置機器 台数 備考
一般撮影装置 6台 島津メディカル社製
X線テレビ撮影装置 3台 島津メディカル社製 SONIAL VISION  2台
日立社製 CURE VISTA                    1台
FPDシステム

6台
17枚

 
富士フイルムメディカル社製
CALNEO U     1台
CALNEO MT   2台
CALNEO GL    1台
CALNEO PU    1台
CALNEO PT     1台
DR CALNEO  C1417      1枚
DR CALNEO  Smart C12  5枚
DR CALNEO  Smart S47  1枚
DR CALNEO  Smart S77     10枚
ポータブル撮影装置 6台 富士フイルムメディカル社製 
DR CALNEO AQRO  1台 
日立社製 Sirius StarMobile                     2台
島津メディカル社製 MobileDaRt Evolution  1台
島津メディカル社製 MobileArt Lumina      1台
SIEMENS社製 MOBILETT XP Hybrid         1台
血管造影装置(DSA) 4台

島津メディカル社製 TriniasF8    1台
SIEMENS社製 Cios Alpha       1台
CT装置 3台 GE社製 Revolution CT(256列マルチスライスCT)  1台
GE社製 Light Speed VCT(64列マルチスライスCT)  1台
GE社製 Bright Speed(16列マルチCT)    1台
MRI装置 3台 GE社製    Signa HDxt 3.0T        1台
GE社製    Signa EXCITE 1.5T        1台
SIEMENS社製 MAGNETOM Sola 1.5T  1台
画像解析(Workstation) 11台 GE社製 Advantage Workstation volumeshare5 6台
ziosoft社製 ZIOSTATION ver1.2                      1台
富士フィルムメディカル社製 SYNAPSE VINCENT  2台
SIEMENS社製 syngo.via 2台
マンモグラフィ(乳房撮影)装置 1台 GE社製 Senographe Essential
骨塩定量(骨密度)測定装置 1台 GE社製 iDXA/PRODIGY
歯科撮影装置 1台 モリタ社製 MAX-DC70
オルソパントモグラフィ 1台 モリタ社製 Veraview IC-5
核医学検査I装置(SPECT) 1台 GE社製 Discovery NM630
リニアック(外部放射線治療装置) 1台 Varian社製 Clinac iX OBI搭載
ラルス(腔内照射装置) 1台 BEBIG社製 multi source
ラルス治療計画装置 1台 BEBIG社製 HDR Plus
ラルス位置決め装置 1台
CTシミュレータ 1台 SIEMENS社製 go.Open Pro
三次元放射線治療計画装置 1台 Varian社製 ECLIPSE
画像システム PACS一式    富士フィルムメディカル社製
RIS 一式       富士フィルムメディカル社製
レポートシステム一式   キャノンメディカルシステムズ製
循環器動画システム一式   GOODMAN社製
  

関連資格・認定

  •  (令和6年4月1日現在 取得済みのもの)
関連資格・各種認定等
第1種放射線取扱主任者
マンモグラフィ認定技師(マンモグラフィ検診制度管理中央委員会)
放射線治療専門技師(日本放射線治療専門技師認定機構)
放射線治療品質管理士(放射線治療品質管理機構)
医学物理士(日本医学放射線学会)
X線CT認定技師(日本X線CT専門技師認定機構)
胃がん検診専門技師(日本消化器がん検診学会)
日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師
           (日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構)
医療情報技師(日本医療情報学会)
放射線管理士(日本診療放射線技師会)
放射線機器管理士(日本診療放射線技師会)
臨床実習指導教員(日本診療放射線技師会)
磁気共鳴専門技術者(日本磁気共鳴技術者認定機構)
第一種作業環境測定士
第一種衛生管理者
衛生工学衛生管理者 

医療における放射線について

そもそも「放射線」とは?

放射線とは、エネルギーが高い光や小さな粒のこと

  • その光ってどんなもの?
身近な光にもいろいろなエネルギーのものがあって、赤い色はエネルギーが低く、紫色は高くなります。紫色よりもっとエネルギーが高くなると、目に見えなくなり紫外線となり、もっともっとエネルギーが高くなると、放射線になります。下の図のX線やγ(ガンマ)線です。
  • その粒ってどんなもの?
身の回りのどんなものでも小さな小さな粒がたくさん集まってできています。じっとしていればエネルギーは低いのですが、この粒がものすごい速さで飛んでくると、エネルギーがグンと高くなって放射線になります。
※小さな粒とは、陽子、中性子、電子などのことです。

『放射線』と『放射能』の違いって?

『放射能』とは、放射線を出す能力のこと

放射線と放射能の関係は、ホタルに例えるとわかりやすいです。
ホタルは、おしりから『光を出す能力』=『放射能』をもっています。
ホタルから出る『光』=『放射能』で例えられます。
この放射線を出す能力(放射能)をもつ物質のことを、『放射性物質』と呼びます。

放射線ってちょっと怖い…?

放射線に被ばくしても、一定量以下では影響がおこりません
          『確定的影響』

人のからだの臓器には、一定限度の放射線の量が定められていて、その量はからだの部位によって異なります。
表に書いてある量の放射線を一度に被ばくすると影響が出る人が少しずつ増え始め、さらに被ばくが多くなると、多くの人に影響が出てきて症状もひどくなります。
表の量よりも低い量であれば影響は出ません。また、同じ量でも時間をかけてゆっくり被ばくしたときも、このような影響は出ません。

被ばくの量が増えると、影響がおこる確率が高くなります
         『確定的影響』

一般的にCT検査の被ばくは、数10ミリシーベルト(mSv)程度です。100mSv未満のように被ばくが少ない場合は、他のがんになるリスクの方が高くなるので、放射線被ばくによる影響でがんになったかどうかはわかりません。
100~200mSvの被ばくでがんになるリスクは、野菜不足でがんになるリスクと同じくらいです。塩分の取り過ぎはそれより高く、肥満、飲酒、喫煙はさらに高いです。
  • リスク比較は、国立がん研究センターの「わかりやすい放射線とがんのリスク」に基づいています

意外と知らない自然界からの被ばく

自然に生活していても、年間1.5mSvの被ばくを受けています。

食品を通じて人の体の中に取り込まれる放射性物質があります。
代表的なのはカリウム40という放射性物質で、さまざまな食品に含まれています。
地面に多く含まれている放射性物質もあります。
空気中にも放射性物質が含まれています。
飛行機に乗ると、宇宙からの放射線の影響が大きくなるので地上で生活しているときよりも少し被ばくが増え、東京-ニューヨークの飛行機往復で0.15mSvくらい被ばくします。
身のまわりに当たり前のように存在する放射線ですから心配ありません。

医療従事者は被ばくしないのですか?

被ばくすることもあるけど、少なくする工夫をしています

診療放射線技師だけではなく、放射線検査にかかわる人たちは、患者さんのそばから離れられない場合などもあり、放射線をあびてしまうことがあります。
放射線の性質を理解することで被ばくを少なくすることができます。

放射線診断は医療には不可欠

放射線診断は、検査の利益とリスクを比べて利益が上回る場合にだけ行います


医師の指示のもと、放射線を人のからだに照射することができるのは、診療放射線技師だけです。
放射線の量を調節して、最小限の放射線で安全に検査を行うことが診療放射線技師の役目です。

放射線検査(医療被ばく)に関する不安Q&A

Q.放射線検査(CT等)で将来がんになりますか?

A.放射線被ばくにはリスクがあります。放射線の線量が大きくなれば、その分リスクは大きくなります。放射線の線量が小さければ、その分リスクは小さくなります。放射線にも電気やガスと同じように量というものがあります。CT検査などの一般的な診療で使用する放射線量は科学的にも低線量といわれています。まずは、放射線検査(CT等)での放射線量は人体へ強く影響を与えるレベルではない(リスクは小さい)とお考え頂ければと思います。
次に発がんのリスクに関してですが、今現在、放射線検査(CT等)を受けなくても2人に1人ががんになり、3人に1人はがんが原因で死亡するといわれています。つまり、放射線検査(CT等)以外の日常生活におけるリスクの方がはるかに大きいということです。日常生活におけるリスクと比べた場合、そのリスクを見出すのも難しいくらい小さく、心配する必要はないと考えることができます。また、放射線被ばくを心配してストレスになるのはよくありません。これらのリスク以上の便益があるので放射線を利用して検査をします。これを検査の正当化といいます。正当化は医師が判断します。

Q.放射線の感受性が高く影響を受けやすい子供が放射線検査を受けたのが心配です。将来に不妊や発がん(白血病)の心配はありますか?遺伝子に影響は出ませんか?

A.環境要因(排ガス、水)や生活要因(タバコ、アルコール、熱いもの辛いものの食事嗜好)にも発がんは影響しています。放射線被ばくによる障害を恐れるあまり、診断や治療の適切な時機を逸すると、大きな不利益が及ぶ可能性があります。診断で用いる放射線で小児の発がんが増えた事実は確認されていません。頻繁に放射線検査をしても、放射線が体内に蓄積することはありません。
不妊は、一般的な放射線検査に用いる線量に比べてけた違いの線量を被ばくした場合ですので心配はいりません。遺伝的影響の増加は人類では確認されていないので心配する必要はありません。以上について述べてはいますが、放射線を扱う立場では線量を減らすなどの管理を行っています。

Q.妊娠していると、放射線はどのような影響があるのですか?

A.放射線検査とは全く関わりが無くても妊娠・出産には胎児の出生前死亡・形態異常・精神発達障害が起こることがあります。大部分の放射線検査では、ほとんど影響はありません。腹部CT検査の5倍から10倍の放射線量に相当する100mSv(放射線の量 単位:ミリシーベルト)といった大きな線量を「一度」にうけなければ問題ないとされています。仮に、この線量を超えても形態異常等の影響が直ちに出現するということではなく、超えても発生率が「ごくわずか」に上がる線量であるという意味合いです。よってマンモグラフィ検査をはじめ放射線検査ではこのような線量を超えることはありませんので、形態異常等を心配する必要はありません。
  • 参考文献:医療被ばく相談Q&A 日本診療放射線技師会 医療被ばく安全管理委員会 医療科学社 

主な放射線の単位について

計測できる物理量
ベクレル(Bq):放射能
1Bqは、1秒間に1個の原子核が崩壊すること。
放射性物質の量がどれくらいあるかを表します。

グレイ(Gy):吸収線量
放射線のエネルギーが物質にどれだけ吸収されたかを表す単位で放射線および物質の種類に関係なく、照射された物質の単位質量当たりに放射線から与えられたエネルギー量をいい、1Gy(グレイ)は1Kg当たり1J(ジュール)与えることを表します。
入射表面線量には、Gy(グレイ)の単位を用いています。

放射線の生物学的影響を考慮した防護量
シーベルト(Sv):等価線量と実効線量
人体が吸収した放射線によってどれだけ影響を受けるかを数値化した単位。
放射線防護における被ばく管理のために考案されたもの。

【等価線量】吸収線量(Gy)に放射線の種類毎に定められた放射線荷重係数を乗じたもの。
【実効線量】等価線量(Sv)に組織別に定められた組織荷重係数を乗じて合計したもの。言い換えれば、全身被ばくに換算したもので、放射線防護の意味で用いられるシーベルト(Sv)は主に実効線量が用いられる。

例えば、胸部X線写真にて照射範囲およそ35cm四方で0.3mGyの線量(入射表面線量)を用いることにします。仮に照射範囲を絞らず全身に均等に0.3mGyを照射した場合の実効線量は0.3mSvとなりますが、実際は、胸部X線写真に必要な35cm四方のパネルに写しこむに必要な範囲に限定して(範囲を絞って)照射しますので、計算上では実効線量は0.06mSvとなります。この事は全身に均等に0.06mGyを照射した場合と全身に対する影響度は計算上では同じ(組織が受けた影響を全身分に換算している)ということを表しております。また、同じ照射野で同じ線量でも組織による影響度が異なり、腕・手指や脚・足̪趾等の四肢に照射するのと、肺・乳房等臓器が含まれる範囲に照射するのでは放射線影響の結果によって発がんする度合いは臓器の方が高くなります。

※出典:環境省ホームページ
    (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h29kisoshiryo/h29kiso-02-03-04.html

当院の検査内容ごとの被ばく線量

放射線の分野において、特に医療被ばくに関しては、直接の行為者である診療放射線技師が責任を負うことが当然と考えています。各検査で受けた被ばく線量を把握、管理を行うことで安心安全な検査の実施を心がけております。
以下に、日本における医療被ばくの線量指標を示した診断参考レベル(DRLs2015)と標準体格(体重50~60kg)での当院の代表的な撮影条件を最適化したうえで設定したもので測定・計算した線量との比較を示します。比較の結果にて線量低減の管理が適切に行われていると評価できます。
当院 診断参考レベル
【一般撮影】 (入射表面線量) (入射表面線量) (実効線量)
頭部正面 0.66mGy 3mGy 0.10mSv
頭部側面 0.52mGy 2mGy 0.06mSv
頸椎 0.29mGy 0.9mGy 0.04mSv
胸椎正面 1.10mGy 3mGy 0.56mSv
胸椎側面 3.16mGy 6mGy 0.16mSv
胸部正面 0.18mGy 0.3mGy 0.06mSv
腹部 0.90mGy 3mGy 0.66mSv
腰椎正面 1.45mGy 4mGy 0.65mSv
腰椎側面 4.20mGy 11mGy 0.34mSv
骨盤 1.46mGy 3mGy 0.38mSv
大腿部 0.34mGy 2mGy 0.05mSv
足関節 0.08mGy 0.2mGy 0
前腕部 0.05mGy 0.2mGy 0
グースマン法 1.67mGy 6mGy 0.18mSv
マルチウス法 2.37mGy 7mGy 1.42mSv
乳児胸部 0.06mGy 0.2mGy 0.05mSv
幼児胸部 0.10mGy 0.2mGy 0.06mSv
乳児股関節 0.06mGy 0.2mGy 0.02mSv
(平均乳腺線量) (平均乳腺線量)
マンモグラフィ 1.222mGy 2.4mGy
【透視検査】 (透視線量率) (透視線量率)
血管撮影領域 18mGy/min 20mGy/min
【CT検査】 (CTDIvol) (CTDIvol)
頭部単純 57.15mGy 85mGy
胸部 8.44mGy 15mGy
胸部から骨盤 9.23mGy 18mGy

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