がん看護専門看護師は、がんの予防から診断・治療・終末期のケアを行い、円滑なチーム医療を推進、さらに院内のみではなく都道府県および地域がん診療拠点病院の整備に参画し、地域医療連携を図ります。また、がん看護教育を行うことで、質の高い看護の提供を目指しています。
ご紹介
がんの診断を受けることで、患者さんとそのご家族の心の動揺は計り知れないものがあります。時に、つらい現実に目をそむけたくなることもあります。外来通院中・入院中にかかわらず、がんの病状や治療に伴う心身のつらさ、そして療養生活全般に対する患者さんとご家族がどのように生活していきたいかという思いを尊重し、多職種と連携して支援をします。緩和ケア認定看護師の役割も持っているため、苦痛症状の緩和にも積極的に対応しながら、患者さんの療養生活の可能性を拡げる取り組みを行います。
がん看護専門看護師 内海明美
活動報告
2023年度
昨年と同様に高校生を対象にがん教育や、さらに地域住民に対してがんや健康に関するテーマで、もしも身近な人ががんになったらどのような行動が必要かを考える講演を行いました。さらに9月より開設された看護外来では、がんに関わる相談支援を担当しています。診察ではなかなか語ることのできない不安な気持ちを一緒に整理するなど、患者さんやご家族への心理的な支援も行っています。
2022年度
市内や近隣の高等学校で「がんを理解し、からだを守る」がん教育の授業を行いました。がんの正しい知識を持ち、がんは一生のうちだれにでもなりえる病気であることをとおして、健康や命について主体的に考えてもらう内容でした。生徒たちからは治療法や療養生活の質問もあり、健康や命の大切さについて理解を深める能力の育成に微力ながら貢献していきたいと感じました。